ちいさなヒッポ

かばの子どもヒッポは、生まれた時からお母さんのそばを離れたことがありません。いつも大きくて力が強いお母さんに守られながら、すくすく育ちます。
そんなヒッポにも、かばの言葉を覚える時がきました。お母さんがお手本を見せながらひとつひとつ丁寧に教えます。ヒッポも「グッ　グッ！　グァオ！」と何度も、くり返します。
　ある日、みなもにしなだれかかっている木の葉をみつけました。好奇心旺盛なヒッポは、いたずら心を抑えることができず、とうとうひとりで群れを離れてしまいます。すると金みどりに光る目が…。
　親として、これからを生きていく子どもたちへ、知恵や励まし、また世のなかのこわさ、厳しさをも語っておくことが必要だと感じる１冊です。